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CHOCOLAT BELI × 寺田農園

 

2014年9月6日・7日に行われる飛騨御当地グルメの祭典「飛騨高山グルメグランプリ2014」に

高山の人気スイーツ店CHOCOLAT BELIが出店します。

寺田農園の「庄兵衛さん家のとまじゅう」を原材料にしたハードゼリーマカロンを出品するのですが、

このコラボレーションが生まれた経緯をお伝えすべく、

CHOCOLAT BELIのオーナーパティシエ竹田健治さんと、寺田農園生産部主任大前章が対談させて頂きました。

(2014.06.19 取材 @ CHOCOLAT BELI)

ショコラベリと寺田農園の出会いのキッカケ

 

【大前】

3月に農林水産大臣賞を受賞した、

寺田農園代表のお祝いに

特別なケーキを作って贈りたいな、と思い…

ま、発想は安易に“お祝い=ケーキ”と(笑) 

 

そういうところから竹田さんに相談したところ、

いろいろと協力的にやってくださる、ということで。

今回は実際に

とまじゅうを使ったゼリーを作ってもらって、

ケーキにのせて頂いたという。

それがスタッフに好評で、また食べたい!と。

むしろぼく自身が食べたいなぁと思いまして。

そこでお店の紹介も兼ねていろいろお話を伺いたいな、と思っています。

 

【竹田さん】

よろしくお願いします。ショコラベリの竹田です。

 

インタビュアー大前、デビュー!?

 

【大前】

こちらのお店はいつから?

 

【竹田さん】

2007年の9月にオープンしました。

 

【大前】

まだ比較的新しいお店なんですね。

えっと…何を質問したらいいのでしょう(笑)

ぼくは実は石浦にいまして

お店のことは前から存じ上げていました。

すごく美味しいケーキが評判で。

きれいな層が出来ているケーキ。

あれは初めから作られていたんですか?

 

【竹田さん】

そうですね。

自分たちは「COLOR」が好きで、

その「COLOR」を基にオリジナルで作っているんです。

 

【大前】

あ、それであの色とりどりのマカロンも!

そうなんですね。

やはりオシャレというか…

彩りが良いのですごいなと思っていました。

最初のディスプレイ見ても思いますよね。

 

【竹田さん】

実は最初オープンしたときは

マカロンはやってなかったんですけど、

たまたまウェディングで最後に渡すお土産として

やってもらえないか、という打診があって。

そこから始めて、じゃあお店でもやろうとなって。

最初は5種類~7種類。そこからどんどん種類が増えて。

 

【大前】

現在何種類くらい?

 

【竹田さん】

常時10種類で、だいたい季節に合わせてとか。

あとケーキに小さいマカロンのせているので、

それに合わせて大きなサイズを作ったりとか。

お店にはだいたい10種類は置くようにしています。

 

【大前】

ではそういうウェディングでの商品も

承れるよ、ということで(笑)

 

あの、どんなことに気を使って商品を作っているのか

教えてください。

 

【竹田さん】

味はもちろんなんですけど、

ケーキでは自分の個性が出せたりとか、

あとは見た目のインパクト。

そういうことでお客さんを驚かせたい、というのもあるし、

そこから入った方も順番に段階を踏んで

楽しんで頂けるよう作っているんですけど…。

 

【大前】

マカロンもそうですが、ケーキも色とりどりで。

青、黄色、赤…すごく映えます。

あ、ジュレ!

ジュレもやってみえるんですか?

 

【竹田さん】

ちょうど今日(6/19)からなんです(笑)

 

インタビュアー大前、挫折か?

スタッフに進行を委ねる。

 

【スタッフ】

マカロンの原材料としてはやはりフルーツが?

 

【竹田さん】

そうですね。原材料としてはフルーツというか、

色が出せるフルーツになってくるので。

あとは、チョコレート系。でもそこに味を加えたり。

そういう感じで作っていますね。

 

【スタッフ】

1商品あたりの味を決めるプロセスって

結構試行錯誤されていると思うんですけど…。

 

【竹田さん】

最初のころは生地自体もすごい何回も作ったりして、

自分としての最終的なところに来るまで

結構かかったんですけど、

あとの味っていうのは、自分の中の、ベースの中から

それに味を加えていくっていうカタチなので。

うん。結構(味を)はっきり出すのが難しいんですよね。

 

【スタッフ】

食感なんかもマカロンは難しそうですね。

 

【竹田さん】

はい。そうですね。

それをうまく出すのが難しいし、

季節によって全然違うというか、あの…湿気とか。

そういうので膨らみが違ったりとか。

食感が変わってくるんですね。

それを常に同じように出すというのが難しいんです。

 

【スタッフ】

やっぱり入ってる材料によっても

当然変わってくるんですよね?きっと。

食感を統一させるというか…合わせていくというか。

硬くなるもの柔らかくなるもの。きっとあると思うんです。

 

【竹田さん】

あぁ!はい。ありますね。

クリームだと特にそうですね。

フルーツのピューレを使っているんですけど、

バタークリームがベースで。

それに入れるピューレでもpHが違ったり、

そういう関係で、液体状からドロっとした状態まで、

モノによって違いますね。

 

【スタッフ】

お仕事としてパティシエを選んだっていうのは…

いつごろから意識されていたんですか?

 

【竹田さん】

あぁ(笑)

それは、自分の親が高山で飴を作っているんですけど。

舐める飴を。

で、もともとそれを継ぐっていうカタチだったんですけど。

そのーちょっと専門学校に行ってみるか、となりまして。

で、そこに行って…こっちの道にハマったというか(笑)

 

【スタッフ】

もともとケーキ好きとかそういうのもあるんですか?

 

【竹田さん】

あー、一切なかったですね(笑)

 

【スタッフ】

あ!そうなんですか!?

 

【竹田さん】

そういうふうで入ったっていうわけじゃなくて…

もともとは継ぐっていうか、

そういう気ではいたんですけど、

いろんな方面を見た方がいいというカタチで

専門学校に行ったら、

そこから洋菓子の方が面白いな!と。

そしたらここまで続けて来られたので…。

じゃあ!って自分のお店を持ちたいな、

と夢が膨らんできて。今に至ります。

 

【スタッフ】

お店が2007年からということですが、

その前はどちらかで修業されていたりしたのですか?

 

【竹田さん】

専門学校が東京だったので、

そのまま終わってから…4年弱くらい東京にいて。

で、こっちに戻って来て…、修業したり、

お店を出すための資金を貯めるために働いたり。

それで2007年にオープンしたんです。はい。

 

【スタッフ】

大変だったと思います。

 

【竹田さん】

はい(笑)

 

【スタッフ】

ありがとうございます。

ケーキなんかのこだわりとか、

パティシエ自身のここがウリなんですよね、という…

具体的にあったりしますか?

 

【竹田さん】

そうですね。自分はやっぱり…色ですね。

色をいかに出すか、ということ。

お客さんを驚かせることが一番なんですけど。

あとは時期的なものもあるんですけど、

自分はチョコレートがすごい好きなんで。

チョコレートを使ったり、

バレンタインのチョコレートには

すごいチカラ入れているので。

 

※ここのくだりは動画で御確認ください。

 パティシエのこだわりが伝わって来ます。

 

※チョコで出来たエッフェル塔を見せてもらって

 驚く寺田農園。

 

【スタッフ】

あ、これは驚きますね。確かに。

 

【竹田さん】

チョコってわかってもらえない(笑)

 

【スタッフ】

当然食べられるわけですよね(笑)

色はやっぱりホワイトチョコだったり?

 

※ここからチョコについて熱く語り出す竹田さん。

 製造過程の興味深いお話!

 興味ある方は動画をどうぞ!

 

インタビュアー大前、

チョコレートの話に触発され復活!

 

【大前】

研究所みたいな!すごいですね!

試行錯誤されてるんですね…。

 

最後にぼくからもう一個質問があるんですけども。

 

前にお電話したときに、

何故請けて頂けたのかっていうところも

ちょっと伺いたいのですが。

 

普通そんなよくわからないところからの依頼は

断られるのが普通だと思うんです。

 

あのときは飛び込みで電話かけて…

ぶっちゃけ話を言えば、

実はあのときは、ケーキ屋さんには何軒か

電話をかけさせて頂いたのですが、

「いいよやるよ」って言ってくださったのは、

ここだけだったんですよ…。

 

なので…あのときぼくは感動してて。

逆に言えば普通は受け入れないと思うのですが、

やってくれるという意思が

ぼくはすごく嬉しかったんですけども…。

 

どうだったんでしょうか…。

 

【竹田さん】

そうですね…。

特注で作るというのは要は

ウェディングケーキとかそういうのはあるんですけど…。

 

なかなかそういうのは請けたことは無くて。

で、いろいろ話を伺ったときに、

地元の方ですごい賞を頂いたもので、と。

 

凝ったことはすぐには出来ないけど…ということで、

提案させて頂いたのが、

ゼリーを上にのせたりということで…

それでもよろしいということだったので、

やってみました。

 

【大前】

改めてありがとうございます。

この流れで話しちゃうのもあれですけど…。

 

ゼリー、すごく好評だったんですよ。

寺田農園という中で

スタッフはパートさん合わせると20名近くいるんですが、

その中でみんなが良いと言ってくれたんです。

「これは良い!是非とも作ってくれないか」という。

そういうことだったので、今回それで、

よかったらまた作って頂けないかなと思って。

今度はゼリーだけで。そういうことをお願いしたいな、と。

ちょうどそろそろ、あと一ヶ月くらいでトマトが採れるシーズンになって来ますので、もしよかったらまた請けて頂けないかな、と思っているんです。どうでしょう!?

 

【竹田さん】

それは簡単なもので、というか。

カップに入った状態で、ということですか?

 

【大前】

はい。あのー。そうですね。

まあこれ、ぼくだけの勝手な構想になるんですけども

いまトマトジュースを軸に

上二之町にショップを出したんです。

そこで試験的にゼリーも販売出来たらな、

っていうふうには考えていまして。

 

いま施策の中でトマトを使ったものって

世の中にありふれているのですけども、

「この人じゃないと、

ここじゃないと出来ないというものが

やっぱりあると思ってて。

 

で、寺田農園もトマトは

寺田農園にしか出来ないトマトを作りたい

という想いがあるんです。

 

それをやはりどこかで、

ショコラベリさんにしか出来ない技術で

やって頂くことがもし可能ならば、

将来的にもまた面白い話になればなぁ、

っていうふうに思っているんです。

 

あくまで個人的な話なんですけど(笑)

 

まぁ出来たらなぁってずっと3月から考えてて。

よければまた開発とかも、とは思っているんです。

 

 

大前主任、想いを伝える。

 

この日が6月19日でした。

後日、竹田さんから嬉しい一報が入ります。

それが、

今回のグルメグランプリ参加の報せでした。

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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